「この動画、かわいすぎてギュン」。SNSでこの一文を見て、打ち間違いかな?と思った方はいませんか。
ギュンは、2026年に広がったときめきの表現です。長く使われてきた「キュン」に濁点をつけただけ——なのですが、その一文字に、いまの気分がぎゅっと詰まっています。
「ギュン」とは?
ギュンは、胸をつかまれるような強いときめきを表す言葉です。かわいいもの、好きな人、推しの表情など、心が大きく動いた瞬間に「ギュン」と単体で使います。
「好き」と言うより、感情が勝手に動いてしまった自分を実況しているような響きがあります。
「キュン」とどう違うの?
意味そのものは地続きです。違うのは強さと新しさ。
- キュン:胸がしめつけられる、やわらかいときめき
- ギュン:心臓を強くつかまれるような、衝撃に近いときめき
「キュンです」が広まりきって少し懐かしい言葉になったぶん、濁音にすることで衝撃度と目新しさを足した、という見方が一般的です。
なぜ濁点をつけただけで流行るの?
2026年の若者言葉は、意味を細かく説明しないものが増えています。若者研究所の分析でも、短く・感覚的に・ノリで伝わる表現が主流になっていると指摘されています。
濁点は、その「感覚だけ伝える」に向いています。説明はいらない。音が強ければ、気持ちも強い。それだけで通じてしまうんですね。
使い方の例
- 「この子猫の動画、かわいすぎてギュン」
- 「ラスサビの表情でギュンした」
- 「不意打ちの笑顔、ギュンなんだけど」
基本は感嘆詞なので、活用に悩む必要はありません。「ギュンした」「ギュンなんだけど」くらいの崩し方が自然です。
「滅」との使い分け
同じ2026年の言葉に「○○すぎて滅」があります。ざっくり言うと、ギュンは心が動いた瞬間、滅はもう立ち直れない状態。ときめきの初速がギュン、その結果が滅、と考えると整理しやすいです。
大人が使うときの温度感
無理に会話へ差し込むと浮きやすい言葉です。おすすめは、文字の場面から。友だちの子どもの写真に「ギュン」と一言返す、推しの投稿にそっと使う。それくらいの距離感がちょうどよく届きます。
意味を知っておくだけでも十分です。若い同僚が「ギュンした」と言ったとき、「そんなに刺さったんだ」と受け取れる。それだけで会話は続きます。
まとめ
ギュンは、キュンの強化版。濁点ひとつで衝撃度を上げた、いまらしい省エネな感情表現です。
次に見かけたら、新しい言葉が増えたと身構えなくて大丈夫。「わ、そうとう来たんだな」と読み替えれば、それでちゃんと通じています。

