「フレネミー」とは?友達なのに敵?意味とSNSで広がった理由を解説

フレネミーとは?友達と敵の複雑な関係

いつも一緒にいるのに、なぜか会ったあとは疲れる。応援してくれているようで、こちらの失敗を少し喜んでいる気もする――そんな人間関係を表す言葉として、「フレネミー」が話題になっています。

友達なのか敵なのか、はっきり分けられない。言葉にしづらかったモヤモヤを、ひと言にまとめてくれる言葉です。

目次

フレネミーとは?

フレネミーは、英語のfriend(友達)enemy(敵)を組み合わせた言葉です。

表面上は仲よく接しているけれど、陰では悪口を言ったり、嫉妬から足を引っ張ったりする「友達のふりをした敵」を表します。

最近生まれた日本語ではなく、英語圏で以前から使われてきた表現です。それがSNSの「フレネミーあるある」動画をきっかけに、日本の若い世代にも知られるようになりました。

フレネミーあるあるとして語られる行動

  • ほめているようで、最後に小さくけなす
  • 秘密にしてほしい話を別の人に伝える
  • こちらの成功を素直に喜ばず、別の話に変える
  • 失敗談や写りの悪い写真ばかり人前で出す
  • 心配するふりをして、不安になる言葉を重ねる
  • SNSで見られる相手を限定した投稿の内容を、対象外の人に話す

ただし、一度失言しただけでフレネミーと決まるわけではありません。何度も同じことが続き、「この人には安心して話せない」と感じる状態を説明するときに使われます。

なぜ2026年に話題になったの?

2026年6月に発表された女子高生ラボの調査では、現役女子高生が使う夏の流行語としてフレネミーが紹介されました。複雑な人間関係をひと言で言い表せる点が、若い世代に受け入れられているようです。

さらにTBS NEWS DIGでは、2026年に「フレネミーあるある」の動画がSNSで大きく広がったと報じています。

短い動画では、「こんな言い方をする友達、いない?」という具体例を数十秒で共有できます。視聴した人が自分の経験をコメントし、似た動画が増えたことで言葉そのものも広がっていきました。

実は100年以上前からある言葉です

フレネミーは、英語の「friend(友達)」と「enemy(敵)」を合わせた混成語です。最近SNSで生まれた言葉のように聞こえますが、Merriam-Websterが示す最初期の用例は1891年。想像以上に歴史があります。

同辞書の語源解説によると、辞書への収録は2009年前後。当初は1950年代の用例が古いと考えられていましたが、調査が進んで1891年までさかのぼりました。言葉は昔からあり、SNS時代の人間関係にぴったり当てはまったことで、再び目立つようになったわけです。

海外のポップカルチャーで知られた例

若い世代に言葉を印象付けた作品のひとつが、2012年に放送されたディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー「Frenemies」です。ディズニー公式D23によると、ゼンデイヤ、ベラ・ソーン、ステファニー・スコットらが出演しました。仲良しなのにライバルでもある関係を描いた題名そのものが、フレネミーの意味を分かりやすく伝えています。ディズニー公式YouTubeの舞台裏映像も残っています。

ただし、この映画が日本の2026年の流行を直接生んだと断定できる資料はありません。海外では以前から映画やドラマで親しまれ、日本ではSNS上の人間関係を説明する言葉として改めて注目された、と分けて考えるのがよさそうです。

日本で話題になった経緯

2026年6月には、JK Lab.の女子高生トレンド調査が「フレネミー」を注目ワードとして紹介。翌7月にはTBS系「THE TIME,」が街頭取材を交えて意味を伝え、TBS NEWS DIGにも掲載されました。昔からある英語が、若者調査からテレビへと広がり、日本でも急に身近になった形です。

SNS時代は友達と敵の境目が見えにくい

昔なら距離を置けば終わった関係も、いまは学校や職場で会わなくなってからSNSでつながり続けることがあります。

投稿への「いいね」はくれるけれど、別の場所では悪く言っている。親しい人限定の投稿を見て、本人がいないところで話題にする。こうした行動が見えやすくなったことも、フレネミーという言葉が注目される背景でしょう。

もしかしてと思ったときは、決めつけなくて大丈夫

動画を見て「あの人はフレネミーだ」と診断する必要はありません。相手の本心を当てることより、自分がその関係で安心できているかを考えるほうが大切です。

  • 大事な話をする範囲を少し狭くする
  • SNSの公開範囲を見直す
  • 二人きりになる時間を減らす
  • 嫌だった言動を、事実としてメモしておく
  • 信頼できる別の人に相談する

急に関係を切るのが難しい場合もあります。まずは話す内容や会う頻度を調整し、自分が疲れすぎない距離を探してみましょう。

自分がフレネミーにならないために

この言葉は、相手を見分けるだけでなく、自分の言動を振り返るきっかけにもなります。

友達の成功を聞いて嫉妬すること自体は、誰にでもあります。大切なのは、その感情を理由に相手を下げたり、秘密を広めたりしないこと。「ちょっと悔しいけれど、おめでとう」と言えるだけでも、関係はずいぶん違います。

フレネミーは、人間関係のモヤモヤを表す言葉

フレネミーとは、友達のように見えて、安心して付き合えない相手を表す言葉です。

便利な言葉ですが、人にレッテルを貼るためではなく、「なぜこの関係は疲れるのだろう」と考えるために使うのがよさそうです。意味を知っておくだけでも、若者の会話やSNS動画が少し分かりやすくなりますね。

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