推し活とは?何をするの?意味や楽しみ方をやさしく解説

推し活をやさしく解説

「推し活って、グッズをたくさん買ったり、ライブへ何度も行ったりすること?」と思っていませんか。

もちろん、グッズを買ったり、イベントへ参加したりすることも、推し活の楽しみ方のひとつです。でも、推し活は、お金をたくさん使わなければできないものではありません

好きな作品を見る。曲を聴く。SNSで新しい情報をチェックする。推しが活躍している姿を見て、少しうれしい気持ちになる。それだけでも、十分に推し活といえます。

この記事では、推し活の意味や言葉の由来、具体的な楽しみ方、お金をかけずに楽しむ方法、使いすぎを防ぐポイントまで、初めての方にも分かりやすくお話しします。

この記事で分かること

  • 推し活とは、どのような活動なのか
  • 「推し」という言葉の意味や由来
  • 初心者でも始めやすい推し活の楽しみ方
  • お金をかけずに推し活を楽しむ方法
  • 使いすぎやトラブルを防ぐためのポイント
目次

推し活とは?意味をやさしく解説します

推し活とは、自分が好きな人や作品、キャラクターなどの「推し」を応援しながら楽しむ活動のことです。

ライブやイベントへ行く、グッズを買う、作品を見る、SNSで情報を集めるなど、その楽しみ方は人によってさまざまです。

とはいえ、推し活に決まったルールがあるわけではありません。何かを買わなくても、好きな気持ちを大切にしながら作品や活動を楽しんでいれば、それも立派な推し活です。

推し活を一言で表すなら
好きな存在を、自分に合った方法と距離感で応援しながら楽しむことです。

そもそも「推し」って何?

「推し」は、誰かにすすめる、応援するという意味を持つ「推す」から生まれた言葉です。

もともとはアイドルファンの間で、グループの中でも特に応援したいメンバーを「一推しのメンバー」や「推しメン」と呼んでいました。そこから、少しずつ「推し」という言葉だけでも使われるようになったといわれています。

今では、アイドルや俳優だけではなく、さまざまなものが推しの対象になっています。

  • アイドル、歌手、俳優、声優
  • アニメ、漫画、ゲームのキャラクター
  • スポーツ選手やスポーツチーム
  • VTuber、配信者、動画クリエイター
  • 動物、鉄道、建物、歴史上の人物
  • 企業、ブランド、商品、地域

「好き」と「推し」の間に、はっきりした境界線があるわけではありません。ただ好きなだけでなく、活躍を応援したい、もっと多くの人に知ってもらいたいと感じる存在を、推しと呼ぶことが多いようです。

「推し」という言葉がどのように生まれ、使われるようになったのかについては、新語「推し」の研究でも詳しく整理されています。

推し活はいつから広がったの?

「推し」という言葉は、以前からアイドルファンを中心に使われていました。一方で、「推し活」という言葉が幅広い世代に知られるようになったのは、比較的最近のことです。

オンライン上では2016年ごろから使用例が見られ、2019年ごろになると、新聞やテレビなどでも少しずつ取り上げられるようになりました。

さらに2021年には、「推し活」が新語・流行語大賞にノミネートされます。このころから、若い世代だけの言葉ではなく、一般的な言葉として知られるようになっていきました。

当時の推し活に対する意識や行動については、読売広告社の「推し」実態調査でも見ることができます。

また、消費者庁も2022年版の消費者白書で、有名人やアニメ、ゲームのキャラクター、鉄道などを応援するためにお金を使う行動として、推し活を紹介しています。

今では一時的な流行というよりも、私たちの暮らしや消費に関わる文化のひとつになりつつあります。

どうして推し活は大きな文化になったの?

推し活がここまで広がった背景には、SNSや動画配信サービス、オンラインイベントの普及があります。

同じ推しを好きな人と出会いやすくなった

XやInstagram、TikTokなどでは、推しの名前や作品名を検索するだけで、同じ対象を好きな人の投稿を見つけられます。

作品の感想を話したり、イベントの情報を交換したりすることで、一人で楽しんでいた趣味が、誰かと気持ちを分かち合える活動へと広がっていきました。

推しを身近に感じられるようになった

ライブ配信やオンライン交流会、会員限定のコンテンツなどが増えたことで、推しの活動を以前より身近に感じられるようになりました。

動画を見る、コメントを送る、作品を購入するといった一つひとつの行動が、応援につながっていると感じられる場面も増えています。

自分らしい楽しみ方が増えた

最近の推し活では、公式グッズを買うだけでなく、推しのイメージカラーを服や小物に取り入れたり、ぬいぐるみと一緒に写真を撮ったりする楽しみ方も定着しています。

SHIBUYA109 lab.の推し活変遷レポートを見ると、推し活が「商品を買う活動」だけではなく、「自分なりに工夫して表現する活動」へ広がってきたことが分かります。

推し活では何をするの?代表的な楽しみ方

推し活の楽しみ方は、推しのジャンルや、自分の生活スタイルによって変わります。ここからは、代表的な方法をいくつか見ていきましょう。

作品やコンテンツを楽しむ

音楽を聴く、映画やドラマを見る、漫画を読む、ゲームをする。こうした時間も、もっとも身近な推し活のひとつです。

公式動画を見たり、出演している番組をチェックしたり、作品の感想を書いたりすることも応援につながります。

ライブやイベントへ参加する

コンサートや舞台、スポーツ観戦、展示会、オンラインイベントなどに参加し、推しの活動を直接楽しむ方法です。

会場で過ごす時間だけでなく、日程を調べたり、当日の服装を考えたりする時間も、推し活の楽しさかもしれません。

遠方へ出かける場合は、チケット代だけでなく、交通費や宿泊費もかかります。参加を決める前に、全体でどれくらい必要になるかを確認しておくと安心です。

公式グッズや作品を購入する

CDやBlu-ray、書籍、アクリルスタンド、写真、ぬいぐるみなどを購入するのも、人気のある楽しみ方です。

グッズを選んでいる時間や、部屋に飾る時間まで含めて、推し活を楽しんでいる方も多いでしょう。

ただし、同じ商品を何個買うかは人それぞれです。ほかの人の購入量と比べなくても大丈夫です。

推しカラーを生活に取り入れる

推しをイメージする色を、洋服やネイル、バッグ、文房具、インテリアなどに取り入れる方法もあります。

公式グッズを持ち歩くのが少し恥ずかしいと感じるときでも、色だけなら日常に自然に取り入れやすいでしょう。

推しの記念日をお祝いする

誕生日やデビュー日、作品の公開日などに、ケーキや好きな食事を用意してお祝いする人もいます。

大がかりな準備をしなくても、写真を飾ったり、過去の作品をゆっくり見返したりするだけで、特別な時間になります。

ゆかりのある場所を訪れる

作品の舞台や撮影場所、推しが訪れたお店などへ足を運ぶ「聖地巡礼」も、推し活のひとつです。

訪れるときは、施設のルールや営業時間を確認し、近隣に住んでいる方や一般のお客さんにも配慮しながら楽しみましょう。

お金をかけなくても推し活は楽しめます

「推し活を始めたいけれど、あまりお金はかけられない」と感じている方もいるかもしれません。

でも、心配しなくても大丈夫です。推し活には、無料や少ない予算で楽しめる方法がたくさんあります。

  • 公式SNSをフォローする
  • 無料配信や公式動画を見る
  • テレビやラジオへの出演をチェックする
  • 図書館で関連する本を読む
  • 作品や出演番組の感想を書く
  • 公式の投稿に無理のない範囲で反応する
  • 手持ちの服や小物に推しカラーを取り入れる
  • 過去の作品や写真をゆっくり見返す

たくさん購入した人ほど、推しへの気持ちが強いというわけではありません

誰かと同じ楽しみ方をする必要もありません。自分の生活や気持ちに合った方法を選ぶことが、長く楽しむためのいちばんのコツです。

推し活には、どれくらいお金がかかるの?

推し活にかかる金額は、応援する対象や楽しみ方によって大きく変わります。

グッズをたくさん購入する人もいれば、月に数百円から数千円ほどで楽しんでいる人もいます。イベントへ行く回数や、遠征をするかどうかによっても違ってきます。

推し活への支出については、財務省「ファイナンス」の推し活特集でも紹介されています。

数字を見ると分かるのは、誰もが同じ金額を使っているわけではないということです。多くの人が、自分の収入や暮らしに合わせた距離感で推し活を楽しんでいます。

推し活でお金を使いすぎないための5つのコツ

チケットや限定グッズを見ていると、「今買わないと、もう手に入らないかも」と焦ってしまうことがありますよね。

楽しい気持ちのまま推し活を続けるためにも、自分なりのルールを少しだけ決めておくと安心です。

1.毎月の予算を決めておく

推し活に使ってよい金額を、毎月あらかじめ決めておきましょう。

家賃や食費、光熱費、貯蓄など、生活に必要なお金を確保したうえで、無理のない範囲を考えてみてください。

毎月一定額を別の財布や口座へ移しておくと、使いすぎにも気づきやすくなります。

2.チケット代以外の費用も考える

ライブやイベントへ行く場合は、チケット代だけではなく、交通費や宿泊費、飲食費、手数料、現地でのグッズ代などもかかります。

申し込む前に、全体でいくらくらい必要になりそうかを一度計算してみると、後から慌てにくくなります。

3.限定品でも、一度立ち止まってみる

「期間限定」や「数量限定」という言葉を見ると、つい急いで買いたくなるものです。

そんなときは、「本当に欲しいかな」「使うかな」「飾る場所はあるかな」と、一度だけ考えてみてください。

数時間や一日おいても欲しいと思えるなら、納得したうえで選びやすくなります。

4.カードの利用額をこまめに確認する

クレジットカードやスマートフォン決済は便利ですが、その場で現金が減らないため、使った金額が分かりにくくなることがあります。

利用明細をこまめに確認し、翌月の支払いまで含めて管理しておきましょう。

推し活のために、リボ払いや借入れを続ける状態になっている場合は、一度立ち止まることも大切です。

5.ほかのファンと比べない

SNSを見ていると、たくさんのグッズを並べた写真や、何度もイベントへ参加している投稿が目に入ります。

「自分も同じくらい応援しないと」と感じることがあるかもしれません。でも、使えるお金や時間、暮らし方は一人ひとり違います。

誰かの応援方法ではなく、自分が無理なく続けられる方法を基準にしてみてください。

推し活の予算を考えるときは

収入 − 生活費 − 固定費 − 貯蓄 = 趣味に使えるお金
この範囲の中で推し活の予算を決めておくと、無理なく続けやすくなります。

公式を応援するという楽しみ方

グッズや映像作品を購入するときは、公式ショップや正規販売店を選ぶことが、推しや作品を応援することにつながります。

非公式の商品や模倣品の場合、売上が本人や制作者へ届かないこともあります。購入するときは、値段だけでなく、販売元や権利表記も確認してみましょう。

アイドル文化における公式発信の例として、AKB48公式Xを見てみると、出演情報やイベント情報、商品の情報などが日々発信されています。

公式アカウントをフォローし、発信される情報を見ることも、気軽にできる推し活のひとつです。

推し活で気をつけたいこと

推し活を安心して楽しむためには、お金以外のトラブルにも少し気をつけておきたいところです。

転売品や偽グッズに注意する

人気の商品は、フリマアプリや非公式サイトで高い金額で販売されることがあります。

中には、正規品ではない商品や、代金を払っても届かないケースもあります。できるだけ公式サイトや正規販売店を利用すると安心です。

SNSへ載せる写真を確認する

イベント会場や自宅で撮影した写真には、住所や学校、勤務先、最寄り駅などが分かる情報が写り込んでいることがあります。

チケットの座席番号や会員番号、バーコードなども、そのまま投稿しないようにしましょう。

ファン同士の違いを大切にする

同じ推しを応援していても、好きな作品や応援方法、使う金額、推しとの距離感はそれぞれ違います。

自分の考えを相手へ押しつけず、「こんな楽しみ方もあるんだな」と受け止められると、無理のない関係を保ちやすくなります。

考え方が合わず、つらいと感じたときは、無理に付き合い続けなくても大丈夫です。

写真や作品を無断で使わない

公式写真や映像、漫画のページ、イラストなどには、著作権や肖像権があります。

SNSへ投稿したり、グッズを自作したりするときは、公式が出しているガイドラインを確認してみてください。

推し活に疲れたときは、少し休んでも大丈夫

楽しいはずの推し活が、いつの間にか「情報を全部追わなければ」「商品を全部買わなければ」という気持ちに変わってしまうことがあります。

でも、すべての情報を確認しなくても、すべての商品を買わなくても大丈夫です。

忙しいときはSNSを見る時間を減らす。参加するイベントを少し絞る。新しい情報を追う代わりに、好きだった過去の作品をゆっくり楽しむ。そんな過ごし方もできます。

推し活は、自分の毎日を少し明るくするためのものです。

生活が苦しくなったり、気持ちが疲れてしまったりしたときは、少し距離を置いてみてもかまいません。離れている時間があっても、好きだった気持ちまでなくなるわけではありません。

推し活に関するよくある質問

推し活は何歳から始められますか?

推し活に年齢制限はありません。子どもから大人、シニア世代まで、それぞれの方法で楽しめます。

未成年の方が商品を購入したり、イベントへ参加したりするときは、保護者の方と予算や安全面について相談しておくと安心です。

推しがいないのは、おかしいことですか?

推しがいなくても、まったくおかしくありません。

推しは、無理に探して決めるものではありません。作品や人に触れている中で、「なんとなく気になる」「もっと見ていたい」と感じた存在が、自然に推しになることもあります。

推しが複数いても大丈夫ですか?

もちろん大丈夫です。一人の推しを長く応援する人もいれば、作品やジャンルごとに複数の推しがいる人もいます。

誰を、どのように応援するかは、自分で自由に決めてかまいません。

グッズを買わなくても推し活になりますか?

グッズを買わなくても、十分に推し活です。

作品を見る、曲を聴く、公式情報をチェックする、活躍をうれしく思う。そうした気持ちや時間も、立派な応援になります。

推し活とオタ活は何が違うのですか?

はっきりした定義が決まっているわけではありません。

一般的には、オタ活は好きな趣味やジャンルを深く楽しむ活動、推し活は特定の人物や作品、キャラクターなどを応援する活動というニュアンスで使われることがあります。

まとめ|推し活は自分のペースで楽しめば大丈夫

推し活とは、好きな人や作品、キャラクターなどを、自分なりの方法で応援しながら楽しむことです。

グッズの数や、イベントへ参加した回数を競うものではありません。

好きな作品を見るだけでも、曲を一曲聴くだけでも、公式の投稿を見て少し元気になるだけでも、その時間が楽しいなら十分です。

大切なのは、生活や健康を無理に削らず、自分に合った距離感を見つけることです。

自分の暮らしを大切にしながら、明日を少し楽しみにしてくれる存在を応援する。

まずは、好きな曲を聴いたり、作品をひとつ見たりするところから、気軽に始めてみてはいかがでしょうか。

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