最近、SNSやショップで、レースのキャミソールやスリップドレスのような服を見かけることが増えましたよね。
「これって下着なの?」「若い人だから着られる服では?」と思った方もいるかもしれません。いま注目されているのが、そんなランジェリーの繊細さを普段着に取り入れる「ランジェリーコア」です。
名前だけ聞くと少し大胆に感じますが、全部を下着っぽくする必要はありません。デニムやジャケットにレースを少し足すだけでも、今っぽい雰囲気を楽しめます。
ランジェリーコアとは?
ランジェリーコアとは、キャミソール、レース、サテン、リボン、シアー素材など、ランジェリーを思わせる要素を取り入れたファッションのことです。
英語の「lingerie」と、ある雰囲気や世界観を表す「core」を組み合わせた言葉で、海外のランウェイやセレブの着こなしからSNSへ広がりました。
下着をそのまま着るというより、ランジェリーの持つ繊細さや柔らかさを、ファッションとして見せるスタイルと考えると分かりやすいでしょう。
どうしていま流行しているの?
背景には、1990年代から2000年代初めの装いを楽しむY2Kブームがあります。当時人気だったキャミソールやスリップドレスが再び注目され、レースやシアー素材も街の服として取り入れられるようになりました。
FASHIONSNAPの特集によると、GUのサテンキャミソールは発売前からSNSで話題になり、ランジェリーコアは2026年秋冬も続く兆しがあるそうです。高級ブランドだけではなく、身近なお店まで広がったことで、一気に試しやすくなったのですね。
流行までの経緯を時系列で見ると分かりやすい
ランジェリーコアは、ある日突然生まれた服装ではありません。長いファッションの変化が重なって、いまの形になっています。
- 1990~2000年代初め:キャミソールやスリップドレスを街着にするスタイルが広がる
- 2010年代:肌の見せ方を自分で選ぶ「Free the Nipple」運動や、レッドカーペットのネイキッドドレスが話題になる
- 2020年代前半:Y2Kブームでキャミソール、ローライズ、シアー素材が再評価される
- 2023年以降:ミュウミュウが下着を思わせるショーツや透ける素材をランウェイで大胆に提案
- 2026年:GUなど身近なブランドまで広がり、ランウェイの装いから日常着へ移る
流れを作ったブランドと有名人
FASHIONSNAPは、「見せてもいい下着」から「見せる下着」への流れを決定づけたブランドとしてミュウミュウを挙げています。2023年春夏のシースルールック、同年秋冬のデコラティブなショーツなど、SNSで賛否が分かれるほど大胆な提案が注目を集めました。
その前段には、2010年代の「Free the Nipple」運動があります。歌手のマドンナ公式Instagramや、モデルのナオミ・キャンベル公式Instagramなど著名人も発信に加わり、「女性の肌や下着をどう見せるかは本人が選ぶ」という考え方が広く知られるようになりました。
もちろん、現在のランジェリーコアを楽しむために、その主張や大胆な着こなしをそのまま再現する必要はありません。ただ、下着風の服を街で着ることへの心理的なハードルが少しずつ下がった背景として、こうした流れがあったことは知っておきたいところです。
日本ではどのメディアが取り上げた?
2026年7月にはFASHIONSNAPが、ミュウミュウからGU、MOUSSY、LILY BROWN、BABYLONまでを取材し、ランジェリーコアが一部の高級ブランドだけでなく、日本のリアルクローズへ広がった経緯を特集しました。
GUのサテンキャミソールは発売前からSNSで話題になり、同記事によれば売り上げは計画比50%増。ここが「おしゃれな人だけのスタイル」から「一般の人も買えるトレンド」へ変わった大きな節目といえそうです。
大人が取り入れるなら「1点だけ」がちょうどいい
ランジェリーコアは、全身を甘くまとめるより、いつもの服に1点だけ加えると自然です。
レースキャミソールをデニムに重ねる
白いTシャツや薄手のニットの上からレースキャミソールを重ね、下はデニムにすると甘さがほどよく落ち着きます。肌の露出が気になる方にも試しやすい組み合わせです。
ジャケットの中にサテンを入れる
きちんとしたジャケットの内側にサテンのキャミソールを合わせると、かっちり感の中に柔らかさが生まれます。黒、ネイビー、ベージュなど落ち着いた色から始めると失敗しにくいでしょう。
レースは襟元や裾から少し見せる
レースを大きく見せるのが照れくさいときは、ニットの襟元やシャツの裾から少しだけ見せてみてください。「よく見ると今っぽい」くらいが、大人にはちょうどよくなります。
選ぶときに確認したいポイント
- 透けすぎず、普段のインナーと合わせやすいか
- 手持ちのデニムやジャケットと色が合うか
- 肩ひもの長さを調節できるか
- レースやサテンが引っ掛かりやすくないか
まずは手持ちの服と合わせられる一枚を選ぶのがおすすめです。たとえばGU公式のサテンキャミソールのように、形や素材感を商品ページで確認してから探すとイメージしやすくなります。
ランジェリーコアは、甘さを少し借りるファッション
ランジェリーコアは、若い人だけの大胆な服装ではありません。レース、サテン、リボンなどの要素をひとつ借りるだけでも楽しめます。
「下着っぽいから無理かも」と決めつけず、まずはジャケットの中や重ね着から試してみてはいかがでしょうか。いつものデニムや黒いパンツが、少しだけ新鮮に見えてきますよ。

